いちごってなんぞや?
バラ科の多年草。
園芸学では、木の実(木本性)は果物(果樹)、草の実(草本性)は野菜と分類し、
草本性であるいちごは野菜となるんだけど、果物扱いされてることから「果実的野菜」とも呼ばれる。
こんなに数学的な美しさを持つ植物があったなんて…
ちょっと、マニアックな話になってくるので、にゃあが興奮したいちごの数学的な美しさについては後述。
AKBとかアイドル戦国時代って騒がれてた頃、いちご界では「品種の戦国時代」って言われてたんだって。(知らなかったけど。)
いちごの歴史
思ってたよりいちごの歴史って浅いんだね
720年(奈良時代) 日本書紀に最古の記述「イチビコ」(果実の特徴から?)が登場。
江戸後期 オランダ人によってヨーロッパから渡来。
1898年「福羽」日本初のイチゴ品種(福羽逸人さん)
1982 女峰
1990 章姫
1992 あかねっ娘
1994 とちおとめ
1999 紅ほっぺ
2005 もういっこ 福岡S6号(あまおう)
2006 和田初こい(初恋の香り/白イチゴ)
2010 桃薫 おいCベリー
2014 よつぼし
2015 きらぴ香 真紅の美鈴
2017 恋みのり
聞いたことのある品種が、にゃあの生まれた後に作られたものだったってことに衝撃。
日本といちご
1990年は35種しかなかったのに、今は続々と新品種が開発されてて、農林水産省に登録維持されているのは161種(2018/3時点)。
イチゴの品種の半分以上が日本のイチゴが占めると言われているらしい。
日本の生産量は10位だけど消費量は世界1位。
日本人の好きな果物ランキングも1位(約75%の人が好きと回答)。
日本人、めっちゃいちご好きやん。
にゃあも大好きだけど。
主に太平洋・東シナ海に面した9県で70%が生産されている。
栃木は、気候がベストってわけじゃないけど、戦略的にいちごに力を入れてるから、生産量日本一。すごいね。
ベストな気候っていうのは日照時間の長さじゃないかなって推測してる。寒暖差もいちごを美味しくするけどね。
外国といちご
インドでは生食、ジャムなどの加工用でもイチゴを食べる文化・風習すらないらしい。(スパイスの効いたものを食べてるから、苺の甘味では物足りないんだって。)
韓国のいちご品種「Seol-hyang(雪香)」「Mae-hyang(苺香)」「Keum-hyang(錦香)」はそれぞれ「章姫(アキヒメ)」×「レッドパール」「栃の峰(トチノミネ)」×「章姫(アキヒメ)」「章姫(アキヒメ)」×「とちおとめ」という、日本産品種同士の交配品種。育成者権が残っていたにもかかわらず日本の品種から生まれた苺を韓国で生まれた品種として勝手に流通させてしまった(作付面積9割とも!?)。その結果、日本の育成者に支払われるはずのロイヤリティがうやむやになったらしい。
これが韓国イチゴ「220億円の損失」問題として、「2018年騒がれたらしい。
海外からの日本のイチゴの評価は高く、1パック1000円くらいで売られてるんだとか。日本の価格でも安くなってからしか買わないのに…
香港では日本のイチゴが一粒2,400円で飛ぶように売れています
国民性が出てるね、おもしろい。
にゃあが選んだ品種
選んだポイント
・美味しいらしい。
・食べてみてから選抜しようという気持ち。
詳しく書いた別記事はコチラ
もういっこ
宮城県/ 品種登録:2008年/ 「MN3(「女峰×しずたから」×「女峰」)」×「さちのか」
名前の由来は『大粒の果実にもかかわらず、ついつい”もう一個”手を伸ばしてしまう』。
甘酸適和のスッキリとした甘さらしい。
おおきみ
九州沖縄農業研究センター (おもな産地: 高知県、宮崎県、岡山県 )/ 品種登録:2011年/ 「さつまおとめ」( 大果/果実品質優)×「いちご中間母本農1号」 (極大果)
名前は『高品質なイチゴ品種の中で特に大きな実であること』にちなんで。
おおきみは収量も少なく、美味しく作るのがかなり難しい。 けど、美味しくできれば最高の味らしい!
糖度18度くらいを境に急激に美味しくなるんだとか。 酸味は少なく、桃に近い味と苺らしい味が合わさって最上級の味らしい。
アイベリー
愛知県/ 品種登録:1983年/ 交配種は企業秘密
キャッチコピーは「フォークとナイフで食べるいちご」。 名前の由来は愛知の『愛』とストロベリーの『ベリー』をから。 甘さは強く、糖度は15度になるものもあり、別名「イチゴの女王」。
とちおとめ
栃木県/品種登録:1996年(平成8年)
「久留米49号(「とよのか」×「女峰」)」×「栃の峰(「女峰」や「麗紅」など)」
栃木県は「女峰」が主力だったが、後継品種として甘味が強くて大粒の多い「とちおとめ」を発表。 東日本のシェア1位となった。
甘味酸味のバランスがよく、果肉も締りがある割りに果汁は十分にあって美味しいイチゴらしい。
女峰
栃木県出身/品種登録年:1985年(昭和60年)/ 「はるのか×ダナー」×「麗紅(「はるのか」と「福羽」)」
日光の女峰山にちなんで命名された。
東日本でのシェア1位だったが、とちおとめにとって代わられ、今ではイチゴ全体の1%程しか作られなくなってしまった希少種。
女峰が流行った時代のイチゴは今のように糖度が高くなかったため、酸味の強い女峰はノスタルジックな味と形容されることがある。
酸っぱいイチゴがにゃあは好きだから、文面で見ると一番好みっぽくって楽しみにしてる品種。
イチゴ狩りや売り場で練乳があるのは、昔は酸っぱい品種しかなかったから、練乳をつけてちょうど良くしてたのの名残からなんだって。
今の品種は、甘いのが流行だから練乳つけると甘すぎるかもね。
ふさのか
千葉県出身/品種登録:2003年/きはる×とちおとめ
イチゴ狩りで「人気№1」と推されることが多い品種。
食べた感想を見るとどうやら苺っぽくないらしい。
舌触りは「洋ナシ」のようで、 味は、酸味を少し感じると「プラム」のような味。 酸味のないところでは「プリンスメロン」のような味になるらしい。
…どんなんや。
紅ほっぺ
静岡県出身/品種登録:2002年/「章姫」×「さちのか」
紅ほっぺという名前の由来は「美しい紅色で、ほっぺが落ちるくらいコクがあり美味い」。
甘味も強いが酸味もやや強いのが特徴らしい。
おいCベリー
沖縄県出身/品種登録:2012年/「9505-05」×「さちのか」
7粒で1日分のビタミンCを摂ることが出来るらしい。
これも酸味が強くて美味しそう。
桃薫
北海道出身/品種登録: 2011年 /「カレンベリー」と野生種(艶のある系統)×「とよのか」に野生種(桃のような香り)を交配して生まれた香りが良い「久留米IH1号」
名前は、桃のような甘く芳醇な香りが隅々まで漂う(薫る)様子をイメージし、各地に広く普及していくことを願って命名された。
果皮はサーモンピンクで、桃のような味。桃やココナッツ、カラメルのような香り…らしい。
どないやねん。よし、食べてみよう。
よつぼし
三重県、香川県、千葉県と九州沖縄農業研究センター(農研機構) /品種登録年:2017年/「かおり野」から育種した「三重母本1号」×{(「さちのか」や「とちおとめ」それに香川県独自の四季なり品種)×(香川県が交配育成した「A8S4-147」)}
4機関が共同で開発した「甘味」、「酸味」、「風味」が揃って「よつぼし」級に「美味」しい苺。
高糖度で風味がある濃厚な食味らしいけど、サンドイッチ屋さんで食べたときには「癖がなくて、無難なイチゴ」って思った。
四季成りのイチゴは寒さに当たらないから、糖度があがりにくいんだって。
あかねっ娘
愛知県(おもな産地:徳島県、奈良県)/品種登録:1994年/「(アイベリー×宝交早生)×とよのか」×「アイベリー×宝交早生」
糖度が高くて酸味は少なめ。香りがよく、風味のよい甘味が楽しめるらしい。
蜜香
サントリーの本気野菜シリーズ。
極甘。とにかく甘いらしい。
恋みのり
農研機構九州沖縄農業研究センター/品種登録:2017年
名前は、収量が多いのと「いちごを通して託された想いが叶うようにとの願いが込められている」からだそう。
香り豊かで、甘味と酸味が調和して上品な味、そしてジューシーらしい。
にゃあさんが特に楽しみなのが桃薫!イチゴなのにモモの味がするらしい。 個人的に酸っぱいイチゴが好きだから女峰が好みな気もする。
よつぼしはサンドイッチで食べたけど、尖ってないって感じだったな。味は育て方でも変わるんだろうけど。
黒イチゴも興味あるなぁ。まだ売られてないけど。
↓参考にしたサイト↓
オランダの大規模なイチゴ農園を視察しました!パート①【海外いちご(苺)農家見学】 | オランダ農業とつながる
驚愕!!いちごの種類は世界中で○○種類!日本で9割生産されてる? | 疑問調査隊|気になることを調べるブログ
韓国に二百億円が奪われた?「苺事件」に見る知財戦争の過酷な現実(正林 真之) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
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