今日はコンポスト(堆肥)の材料の区分、「Green material」と「Brown material」について調べてたよ。
コンポストはGreensとBrownsを混ぜて作りましょう、と言われている。なぜだろう?
(割合は1:1とか1:4とか多説ある。)
Greens Brownsとは?
名前の通り、Greensは緑のもの。(例:生ゴミ・コーヒー粕)
特徴:水分豊富・窒素を持ってる・分解されてない
Brownsは茶色のもの。(例:枯れ葉・新聞紙・綿)
特徴:乾いてる・窒素が抜けて炭素が残ってる・分解が始まってる
堆肥化とは土壌生物によって有機物(GreensとBrowns)を分解することだ。
分解することによって、植物が根っこから吸収できる養分の形になる。
時間が経てばGreensがBrownsになるじゃ無いか。
その通り。
Greensは液胞という水分が入った風船をいっぱい持った状態で、細胞が死ぬと割れて水は蒸発する。
そのときに自己分解や微生物分解によって持ってた窒素が抜けて、Brownになる。
堆肥化するということは窒素の量を減らしていくと言い換えることもできるということだ。
ミミズと微生物による分解
有機物が堆肥になるまでには分解の3ステップがある。
①糖類、タンパク質、アミノ酸分解期
植物の自己分解や微生物の力で窒素が気体になって出ていく。
Greensの状態からBrownsへ。
②セルロース分解期
繊維質が壊れてホロホロになってくる。
畑に入れる肥料はココの段階。
③リグニン分解期
なかなか分解できる微生物がいない手強いやつ。
でも、この段階になると有益な微生物が住んでなくなってくる。
ミミズコンポストの場合、①と②の段階の有機物をミミーズが食べて粉砕。胃の中の微生物が分解する。
①と②の段階では微生物の個体数が増えてエネルギーの変換が数多く行われると呼吸熱の大きなエネルギーになって80度以上にもなるらしい。
80℃になったらミミズは茹でタコになっちゃうから、微生物の個体数を抑えて温度の上昇を避けなくてはならない。
生ゴミコンポストの場合、ヒトがかき混ぜて空気を入れることで微生物の活動を活発にしているが、ミミーズHOUSEでは、ミミーズが混ぜる作業をしてくれてる。
けど、ヒトが混ぜるよりゆっくりだし常にかき混ぜられてるから微生物の活動が時間をかけてゆっくり進む。
だから、そんなに微生物の活動による呼吸熱がないし、ミミーズがお通りになった空気穴に放熱されるから低温を保てるらしい。
ミミーズが食べる有機物の量は体重の約半分。
生ゴミコンポストだと思って、ミミーズの食べれる量と折り合いをつけずに、ベチョベチョの生ゴミをポンポン入れると分解が追いつかなくて普通に腐るから注意が必要というわけだ。
微生物の活動しやすい窒素・炭素の割合に調整する
微生物が分解するのに必要なのが炭素と窒素。
炭素は働く力(エネルギー源)と体のもとになり、窒素は個体が増えるときの体のもと(タンパク源)となる。
炭素と窒素の割合はC/N比で表される。
微生物が活動するのにちょうど良いのは炭素(C)/窒素(N)比が、20〜30/1くらいなんだって。
理由は、微生物が炭素の2/3を働く力に使って1/3で体を作るらしい。
微生物のC/N比は6.7/1くらいだから、必要なのは20くらいってことらしい。
生ゴミ(Green)のC/N比は10/1らしいから窒素が多すぎの状態なんだよね。
だからBrownsを入れて調整する必要があるんだって。
新聞紙は350/1くらい、枯れ草は50〜60/1くらい。
ミミズと微生物にいい水分量に調節する
有益な微生物にとっていい環境というのが湿度40〜60%(スポンジを軽く絞ったくらい。)らしい。
ミミーズの適切な育成の湿度は60〜70%。
乾きすぎてると、微生物は死ぬか生きてても増えない。(分解が遅い)
ビチョビチョだと、腐ってアンモニア臭を放つように。(有害な微生物が増える。)
ミミーズは水中でも死ぬことは無いらしいけど、乾くと死ぬ。
Greensは80%くらいが水分だから、Brownsで水分を吸って調整するんだって。
にゃあが入れてるGreensとBrowns
バナナの皮、ステビアの葉っぱ、コーヒー粕、卵の殻
もみ殻や藁とか、空気の入る隙間を持ってるモノを定期的に入れてあげるのも良いんだと思う。
シュレットした新聞紙を上に乗せてたこともあったんだけど、コバエの快適空間になっちゃったんだよね。
今は、藁を細かくして入れるか、丸粒麦茶のパックを入れるかで調整しようと考えてるよ。
麦茶にはミネラルもあるから良質な肥料にできるしね。
<参考>
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030770964.pdf
https://www.aso-sougen.com/pamphlet/0702/05.pdf
https://js-soilphysics.com/data/symposiums_posters/poster_55_90009027.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/dojo/63/1/63_KJ00002481690/_pdf/-char/ja
http://www.nlbc.go.jp/gijutumanyuaru/manual7/7-8.pdf
https://www.toyota-greensoil.com/2019/02/09/腐植の生成④-腐植の3段階の生成過程と蓄積条件/
http://www.nlbc.go.jp/gijutumanyuaru/manual7/7-8.pdf
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