ジャガイモの育て方

植え付け

春植えは、2月下旬~4月上旬(霜が出なくなったら)、梅雨明け前には収穫します。
冷涼な気候を好みますので、植え付けは晩霜害の恐れがない限り、早めに植え付けます。

秋植えは8月下旬~9月中旬に植え付け、11月下旬~12月頃に収穫できます。

そうか病予防とうまみ成分を引き出すため、植え付けの2~3週間前に米ぬかをまいてよく耕しておきます。
ジャガイモは弱酸性の土(pH5.0~6.0)が好きなので調節しておく。

種芋準備

一般的に種イモは大きいほど初期生育がよく、茎数が増えイモ数が多くなる。
しかし、種イモの大きさが60g以上になると収穫量に差異がないから、切り分けてもいい。
でも、基本切らない方がいい。

「へそ」(親株とつながっていた部分の跡)を削ぎ落とし、丸ごと植える。
(少し傷を入れていじめる。

切り分けたイモは2~3日風通しのよい日陰で乾かすか、草木灰やじゃがいもシリカを切り口につける。
切り口を自然乾燥させる方法もあるが、数日かかる上に干し加減が難しいため、草木灰を使うのがおすすめ。
草木灰なら殺菌もできるし、すぐに植えられる。

植え付け

20センチくらいの深さまでしっかりと耕し柔らかくする。畝の幅は60~70センチほど。

7~10センチほどの溝を掘り、覆土は5~6cmで、覆土後のうねは少し盛り上がる程度に。

株間には肥料1つかみをまきます。
牛ふん堆肥・有機配合肥料・うまみ成分のアミノ酸が豊富に含まれた肥料がおすすめ。

大きなジャガイモを育てたいなら、土寄せで育成。浅く植えて盛っていく。

逆さに植えることで病気に強いジャガイモが育つ。

芽かき

丈が15~25センチくらいに成長したら、 Lサイズ(150~250グラム。7~9センチ程度)のイモを収穫したいなら2本、2Lサイズ(250~350グラム。12~15センチ程度)のイモを収穫したいなら1本、だけ種芋に残す。

地中で1つの芽から分かれたものである可能性があるので、土の中に指を入れ、揺すって確認する。
タネイモが一緒に抜けてしまわないように株元を手で押さえつつ、不要な芽を抜きます。

追肥+土寄せ

イモを大きく育てるため土寄せと追肥をする。

①土寄せ1回目は、芽かき後に株の根元に被せるように5cm程度行いましょう。
②土寄せ2回目は、出芽から20日くらいです。
③地上部が30cmぐらいの 大きさになったとき、さらに10~15cm程度の土寄せを行う。

このとき株間に有機合肥料を30グラムずつ追肥する。

うねの形は、断面がカマボコ型になるように土寄せを行います。
山と谷の差が大きいほどイモの着生がよく、少なくともイモができる10cm以上の高さまで土をかぶせ、山と谷の差が20〜25cm程度になるようにします。

収穫

葉が黄色くなってきた頃が収穫時期。

収穫は晴天が2~3日続いた日に行う。(菌予防)
午後3時以降に掘り出して夕方に干せるのがベスト。
半日程度天日で乾かしてから拾い集める。(殺菌・防除)

※水洗いはNG。食べる直前に洗う。

※500円玉よりも小さいイモはソラニンを多く含むため、食べずに処分しましょう。

収穫したジャガイモは、カゴ等に入れて風通しの良い冷暗所で保存します。
5℃前後で貯蔵すると萌芽が少なくなる。
日光だけでなく蛍光灯の光でも緑化してしまうため、遮光ネットをかぶせるなどしましょう。

10~14日ほど保存し、追熟させるのもおすすめです。
収穫したての新ジャガももちろんおいしいですが、追熟させるとジャガイモに含まれるデンプンが糖分に変化し、甘みとうまみが増します。

種芋保存方法

1つ傷んだイモがあると周りに症状が広がるケースもあるので、 個別に新聞紙でくるんで冷蔵庫の野菜室。
植える1ヶ月前に、 日当たりの良い窓辺などに置き、芽だしの作業を行う。

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