ヘアリーベッチってなんぞや?

ヘアリーベッチはマメ科ソラマメ属の一年草で、葉はカラスノエンドウ(Vicia angustifolia)に似ています。
茎は細長く2 mにもなりますが、蔓性なので支柱になるものがない時の自然高は50 cmほどです。
原産地は西アジアから地中海東部と言われていますが、あまり土壌を選ばず、耐寒性も強いので世界各地で栽培されたり野生化しています。
和名はビロードクサフジですが、茎に毛の少ないタイプはナヨクサフジ(Vicia villosa Roth. subsp. varia (Host) Corb.)とよばれており、我が国では両方のタイプがヘアリーベッチとして市販されています。
ヘアリーベッチは、牧草として用いられていますが、年間10 a当たり10 kgの窒素固定を行うので、緑肥作物としても用いられています。
また、被覆力が強くアレロパシー作用(他感作用)も持っているので、耕作放棄地や果樹園などの雑草防止にも使われています(19)。

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