レタスの自家採種

レタスは、偏性自家受粉種である。これは、柱頭が現れる前に花粉が出され、100%の自家受粉が確実なものとなることを意味する。レタスの花の各は、約10〜20の個別の小花の集合体である(キク科植物の典型である)。

レタスはキク科野菜で、リーフレタスのような非結球性のものから半結球性のサラダ菜、結球性の玉レタスまで多くの品種がある。玉レタスはわが国では戦後普及した。

栽培

1年生または2年生植物である。秋播きまたは春播きにし、7月頃に開花させ、9月頃に採種する。光発芽種子であるため、覆土は薄くする。

母本選抜

 青果用の収穫適期に母本を選抜する。良く充実して抽苔が遅い株を5本以上残す。

開花と交雑性

 初夏の高温と長日条件で抽苔・開花する。玉レタスではキャベツの場合と同様に結球部を十字切開して抽苔を助ける。自殖性植物であり、交雑は少なく、異品種が近くにあっても2~3m離すだけで良い。開花は晴天でよく進むが雨天では完全に開花せず、腐敗する花も多くなる。開花時期は日本では梅雨に重なる恐れがあり、注意が必要である。

結実と採種

 種子が充実すると白い冠毛が発生する。全体の8割くらいが成熟したら刈り取り、バケツなどの容器の中に種を手で叩き落とす。成熟した種子は容易に脱粒する。冠毛や籾殻は送風によって除去する。種子寿命は比較的短く、低温・乾燥条件下で2年程度である。

<参考>

JP2009539409A - レタスの育種方法 - Google Patents
レタスに受粉するための方法および交雑種レタス種子を生産するための方法が記載されている。上記方法は、レタス植物体を提供するステップと、メガチレ・ロツンダタバチを放飼するか、または受粉媒介者を誘引するステップとを含む。本発明の方法を用いて生産さ...

https://kawaridane-kobo-tuat.jimdofree.com/変わり種講義録/葉-根菜類の採種方法/

コメント