春蒔きのニンジンは成功して、秋にもニンジンの種を畑に蒔くことに。
春と同じ品種の種を蒔いたんだけど、長雨で流れちゃって。
蒔き直すことを考えたときに、やっぱり前々から買おうと思ってた「吸込尾張五寸人参」の種を買うことを決意。
今日は、なんでこの品種にしたのかを書こうと思う。
- 固定種(自家採種したい)
- 甘くて美味しい品種
- あいちの伝統野菜(にゃあの地元)
にゃあは、お金を浮かすのとにゃあ畑専用タネを作るために自家採種したいから、固定種にこだわってる。
固定種のニンジンで、一番名前が出てくるのは長崎の「黒田五寸人参」。
安定して作りやすいから生産者から家庭菜園まで、育ててる人が多い。
でもみんなが作ってない品種からお宝を掘り出したいって気持ちがあるんだよね。
それでポチポチ調べて見つけたのが「八事五寸人参」。
愛知県名古屋市天白区(八事)の品種。
ニンジン嫌いの子どもが食べれるくらい、甘くて美味しいらしい。
黒田五寸人参は昔ながらのニンジン臭さがあるらしいんだけど、八事五寸はニンジン臭さがないんだって。
柔らかいから運ぶのに向いてなくって家庭菜園向きなんだって。
ニンジンラペとかキャロットケーキとか炊き込みご飯とかが合うらしいよ(ノ)’ω`(ヾ)
にゃあのが地元が愛知ってこともあって「八事五寸人参」を選ぼうと思ったんだ。
八事五寸人参は、八事以外の土地で育てると味が落ちるって言ってる人がいた。
大正時代に八事五寸人参を土地に合わせて改良した固定種がある。
名古屋市の南にある碧南市の「碧南鮮紅五寸」と、名古屋と碧南市の間にある大府市の「木之山五寸人参」。
固定種にするのって時間と手間がかかるのに…。(19年とか?)
…そんなに環境に繊細な人参なのか、八事五寸は…??
天白区らしいってどんな環境なんだろう…。
(今はコンクリートジャングルなイメージなんだけど……)
○豆知識○
八事五寸人参の親は、大正8年(1919年)に天白区に来た江戸東京野菜の「馬込三寸人参」なんだって。
(馬込三寸人参の親は江戸末期に渡来した西洋系ニンジンの「チャンテネー」、横浜の「砂村三寸」「川崎三寸」の間の子を東京で育てたのが「馬込三寸人参」(昭和25年1950年登録))
さらに調べてたら、八事五寸人参の青首問題を改良した「吸込尾張五寸人参」を発見!!
吸込っていうのは土から肩が出ないっていう意味。
八事五寸人参の弱点で「青首になりやすい」っていうのがあるみたいなんだけど、青首に強かったニンジンたちを選抜して克服させた固定種らしい。
尾張は愛知県の頭と手のところを指していて「八事よりも守備範囲広げたんだなぁw」と地元の人ならわかる名前w
アサヒ農園さんのアサヒのぐるタネで購入できます。
吸込尾張五寸人参の種が「6月ごろから購入できるよ」とか、「固定種だよ」とか、丁寧迅速にメールで回答くれたいい会社。
(欲を言えば、封筒の郵送にして送料下げて欲しい。)
愛知県稲沢市って超地元でビックリw
見学に行ってみたいなぁ(*’∀’*)
ちなみに「八事五寸人参」は名古屋市が結構推してるみたいで、名古屋市農業センターで大切に育てられてる。
なんと、8月には種の販売がされているらしい。
きちんとした種を繋いでいくって大切だものね(しみじみ)。
名古屋市農業センターって、名古屋コーチンとか牛や羊がいて料理が食べれたり、花とか畑があったり楽しそうだし、実家に帰るついでに種を買いに行こうと思ってたんだけど…ここもいつか行ってみたいなぁ。
<参考>
http://www.geo-tech.ecnet.jp/gardening/pdf/Native_varieties_of_major_vege.pdf
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